
Q)独立して、どのように感じていらっしゃいますか?
仕事するって、楽しい!
これはひとつ大きいですね。
家族との時間が増えたのも、凄く嬉しい。
唯一の心配は、業界には波があるので、ただ、それを差し引いてもプラスの方が大きいと感じています。ちゃんと自分の好きなことで、邁進していれば、どっかで成功するんだって感じがするんです。
Q)それはご経験からくる自信なのでしょうか?
経験からくるのもあるんでしょうね、多分。
自分の気持ちの中でどちらかって強いのは、自分のやりたいと思うことをやって前に進んでいるという確信かな。自分に対する自信とは、ちょっと違うんです。自分自身には自信が無くても、やりたいことをやっていれば前に進めるだろう。これは会社勤めをしている時には、全然無かった気持ちですね。あくまでも、今までは組織という箱の中でのことでの前に進んでいる感だったのです。
勿論、今の自分があるのは、これまでの会社の御陰なのですが、人間として前に進んでいるという、一歩、一歩行っていると感じるのは独立してからですね。これは本当に面白いです。
Q)独立していると100%自分の責任になるから、だからこそ、前に進んでいる感があるのでしょうか?
出来た時の前に進んでいる感は、もの凄くある。
これは本当に面白い。
例えば、僕の業種の中で、僕が思うは情報源が一つ増えることも成果なんですね。
例えば、インドネシアのパプア、凄く難しいパプア。治安も良くないですし、そんな中で情報収集ができるようになる。この人と繋がっておけば、パプアの仕事は大丈夫だと思えると、自分の中に、“よいっしゃ!”という気持ちになりますね。
Q)独立したお仕事は、どのようなお仕事なのですか?
業界的には、「リスク・コンサルティング」です。
噛み砕いていうと、新しい取引をする時に、その取引に落とし穴がないかを見て差し上げる。落とし穴は、単に情報を集めてくれば見えるものではなくって情報から考えて、自分で絵を描けるようにすることなんですよ。よく例えにするのは、道を歩いていて、落ち葉が一杯あると落とし穴が見えないですよね。
僕の仕事は、竹箒を持って行って、ちょっと先を棒で確認してみる。その時の感覚をお伝えし、落とし穴の様子をお伝えしています。裏回ってみたり、現地の事を分かっている人を、沢山知っている必要がある。
Q)佐藤さんは、これまでも色々な企業や人が通ろうとする道を通っていて、沢山のノウハウ、知恵が蓄積されていますね。
ひとつひとつは、とてもユニークで累計化するのは意外と難しいです。
いまでも、ひとつやると新しい知識は得ていますね。それもあって、面白くて止められないですね。
Q)企業の2、3歩も先に歩く経験から得た事は、どんなことですか?
世の中、こうなっていたのねっていうのがわかる。
Q)カラクリ、それともシステム的な?
システムというより、カラクリ。
世の中一般で見えているシステムではなく、そのシステムの糸を引いているカラクリ。場合によっては、ここの企業の資金源は……というのが見える。どれだけメディアに騙されているか(笑)全国紙はそうでもないですが、普通の雑誌などには、どれだけ騙されているかがわかる。
Q)見えてきて、佐藤さんはどのように思っているのですか?幻滅まではいかない?
知ることの快感かな。
幻滅までは行かないですね。
えーっと、なんでしょうね。
俯瞰しているんでしょうね。
Q)これまでの経験で、本を書けそうですね。
よく言われますね(笑)
Q)これまでやっていて良かったなというエピソードは、どんなことがありますか?
これは、企業様とのお話ではないのですが、以前、ニューヨークからの依頼でとある方のお子さんが難病で、臓器のドナーを探しており、最後頼みの綱が、生き別れた日系人のお父さんだったのですね。どうやらその方は、日本にいるらしく探して欲しいと。
情報はたった、2つ
カタカナでのお名前と、戦後すぐアメリカの映画にエキストラ役で出たことがあるいうことだけで。そして、何ヶ月かかけて、探し当てたのです。
そして僕が電話をしてお話しました。
突然のお話をするので、どのようにお伝えしたら良いかとても悩みましたね。向こうにも今の家族がいるかもしれないし。こういう依頼はあまりないですが、命を救えたかもしれないと思う仕事でしたので、手伝えて良かったなと今でも覚えていますね。
Q)本当に良いお話ですね。探偵さん的な(笑)
それはそうですね。
その人を見つけて話ができた時は嬉しかったですね。
to be continued
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