
色々な情報の中で、どう自分自身や仕事の可能性を選択をしていくか。沢山経験をしてくると、物事の良い面も悪い面も見える。だからこそ、ひとつの選択が、時にとてつもなく大きなものに感じる事がありますよね。リスクを感じながらも、どう自分らしさを選択をしていくか、佐藤剛己さんの、これまでの選択の秘訣をお伺いしました。
Q)日本では、どのようなお仕事をされていたのですか?
大学を卒業して9年間、新聞記者をしていました。
その後、1年間ニューヨークに行って、コロンビア大学で研究員をし、戻ってってからは「クロール・インターナショナル・インク」というリスク・コンサルティング会社に11年、最後3年は支社長を務めました。
キャリアとしては、ものを調べて、まとめて読み手に出すということをしてきているので、調べるとか、探るとかは、面白いなと思っています。
Q)シンガポールへいらしたきっかけは、どのような事だったのですか?
ASEANに、住んでみたかったんですね。
当時、ASEAN関係の仕事をしていたのですが、実際にレポートが上がってきて、プレゼンテーションをしていても実感がない。ほとんど行った事がなかったのですね。
そこで、色々検討して、シンガポールに行ける機会はないかと探して、業種は異なっていたのですが仕事として興味があったので、「グローバルコーチング会社」に入ったんです。
Q)その場所へ行く為に、仕事を選択された感じですね?
コンサルタントという仕事は、色々なスタイルがあるとは思いますが、僕自身が現場感が欲しかったんです。現場感がなくって、話すことに自分自身違和感があって、その場に行ってみたいと想いがありました。兎に角、現場でハンズオン(関与する)な感覚が欲しかった。
もう一つの動機としては、日本を出たいという想いはかなり強くありました。
Q)感覚に拘った選択は、凄い勇気ですよね?
凄い、悩みましたよね。当時、どうしたかというと、確か3つ柱を立てたんですね。
一つは、外へ出るか、出ないかという選択
二つは、20年間続けた情報に携わる仕事を続ける、続けないかの選択
三つは、正社員か、独立するかの選択
家族がいるので、その時は正社員を選択し、だけど、外に出たいというのは優先したい。業界に留まりたいけど、業界は広い訳ではないので、正社員の道で外に出ることを優先しました。
Q)奥様とか、周りの反応はどうだったのですか?
家族の反対はなく、逆に出ようという話になりました。ただ、決めてから、相当色々な人から言われましたね。
人に聞いて迷うよりは、自分で決めるしかないと思っていたので。
Q)渡星されて全てが新しい状態で、どのようにスタートされましたか?
不安でしたね。
仕事としては、半年東京でやったのである程度慣れたつもりでいましたが、ストラグルしていましたね。
こちらに来ても、マーケットもわからない。家族のことも考えないとならない、それは大変でしたね。
英語は使えないわけではないと言え、母国語でない言語で生活をしていくということは、辞めるまで、殆ど眠れないことが多かったですね。人材開発会社では、1年10ヶ月間お世話になりそして、2012年の9月に起業しました。
Q)シンガポールにいらしたから、起業できるというものではないと思いますが、そこで、大きなチャレンジをするに至った経緯は、どういうものだったのですか?
会社を辞めるのだったら、その業界に戻るか、独立かって考えていたんですね。最初に言った3つの柱の、2と3の優先順位を入れ替えたんですね。
辞めるのだったら、自分の好きなことで独立しようと思いました。
このように考えられるようになったのは、この人材開発会社にいたから出来るようなったと思う。
自分のやりたいことしないと、なんて言うんでしょう?
人間として成功しない、満足しない。一番自分が達成出来る所まで行ってない。それは、リーダシップとかコーチングを学んで良かったなと思います。
Q)自分のやりたいことをしないと、人間として……、素敵な言葉ですね(笑)
組織に入ったりとか、コミュニティーには入ったりすると、その型に押し込めてしまうという傾向があると思うんですね。それって息苦しいだろうなっていうのは、ずっと僕もあって。
勿論、会社勤めでは当たり前だって、そんな中でやってきました。でも、コーチングを学んで行く中で、どうでもそうではないらしい。やっぱりやりたくないことは、やっちゃ良くない、というところに行き着いた。
それは仕事だけではなくって、家族との関係など含めて。自分が自分のこと認めて生きて行く。それを子ども達に見せて行く、社会に還元して行くとかその為には、満足出来る自分じゃないとと思う。
でもね……、これを体感したのは、自分で独立してからですね。概念としてはわかっていたけど、体感したのはその後ですね。
好きなことを好きなようにやるってこういう感覚なんだって。自分で起業してわかりました。
お客様との関係も何もかも自分で作って、失敗しても、文句言う相手がいない。すべての責任は自分にある。実は、人のせいにしないで済むって、すごく気持ちいいんです。
失敗したら人のせいに出来ない。人のせいにできないので、人とギクシャクしない。この感覚は、仕事を自分で立ち上げて分かった気がします。
to be continued
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