Mayuzumi Sue Kealohiokalani Halau Hula Keala Kupono Lani 代表・講師 Ver 1

爽やかな笑顔が素敵なSueさんは、ハワイ育ち。ご両親が、日本の精神をとても大事にされていらしたからとSueさん。その教えを受け継いで、異文化、異業種の中でも、自分の精神性を大事に開花していく。それらをどのように仕事や生き方にいかして行くか。Sueさんのこれまでのお話を伺いました。
何かSituation(状況)が提示されたとき、自分で見て感じてみる。行ってみたら、いつの間にかトントンと流れて行ったんです。
Q. 小さい時からずっと海外お育ちになって、Hula(ハワイの伝統総合芸術)に出会ったのは、その中でだったのでしょうか?
生まれてすぐに親の仕事で、海外に移って、Hulaに出会ったのはハワイに住んでいた幼少の頃からなんです。
実は、仕事としてはこれまでずっと、金融のトレーディングデスクにおりました。主人の転勤で日本に移住して、その後も米系の金融会社にいて、Hulaを仕事にしたのは、2012年シンガポールに来てからなんです。
Q. 海外生活がとても長いのですね。日本にいらしたことがあるのですか?
2年半程、日本のローカルの学校にも行きました。みんなでする掃除が、楽しいという思い出ですね。その後は、インドにも住んでいた事もありました。父が武道家だったのもあり、どこに行ってもずっと武道にも携わっていましたね。
日本の古武道とHulaって、精神性が似ているんです。
Q. そうなんですね。Sueさんがこれまでの色々な国に住み、全く異なる仕事経験をして、いま感じていることって、どんなことですか?
やりたいことをやるべきと思います。
本当にA gut feeling(肚で感じる直感)で感じることから、それをやると楽しい、愛しているからと思えるようなこと。
Q. そうですね。Sueさん自身がこれまでに、直感を感じたエピソードはありますか?
私、流れをキャッチするのが、上手なんだと思います。
あまり考えていなくて、金融に入ったのもいまその波に向いているなって思って。自分に向いてきた、波を感じたんです。
Q. 自分に向いてきた波とは、どのようなことですか?
大学の専行もInternational Relationships and Lawなので、金融とは関係ないのですが、なぜか金融からのお声掛けが色々あって。頂いたその時に第六感を感じて、そのまま行ったんです。
Q. 来たのものに、乗ってみるってことですね?
そうなんです。まずは素直に従うって言うか、何かSituation(状況)が提示されたとき、自分で見て感じてみる。行ってみたら、いつの間にかトントンと流れて行ったんです。
例えば、ニューヨークから、EMU (経済通貨同盟) が統合するときも任されて、ロンドン支社に行ったり、Y2K (2000年問題)の時はやはりニューヨークから、日本支社に任命されていったり。後に同じ金融業界で転職した先の日本支社では、女性初のシニア・バイス・プレジデントにもなりました。
これは金融界だけではないですけれど、ヒラリークリントン氏の言った、「Glass Wall-ガラスの天井」は、いまだにアメリカでもあるんですよ。(笑)
Q. そうなんですね。それは女性だからの壁なのでしょうか?
大きいですね。ウォール街のニューヨーカー達は、アピール力も本当凄いです。ガンガンって、アピールがくる。
そんな中でも自分のスタイルで黙々やっていたら本当に良いご縁に巡り合い、流れのままに、そのまんま身を置きながらも、自分を自分として守ってきた。その変わり、眠れないほど忙しい時期もありましたよ。
Q. 自分なりのペースでいく、提示されたものをやる。それ以外に流れにのるコツというのは、どういうものだと思いますか?
よく言われるのが、“六感が凄いね”って、言われます。 上手く言えないのですが、これかなって、自分にとってこれいいなって感じるんです。
Q. 自分の勘を大事にしているのですね。
かなり大事にしていますね。
Q. 逆に波に乗っても、失敗って思った事はないのでしょうか?
ありますよ(笑) アレレって思うことは、一杯ありますよ。(笑)でも、それはやり直せばいいやって思う。
小さい頃から育った環境から、友達関係でも沢山失敗しているし、それは悪い事ではなくて、ただそこから学べばいいんだと思うだけです。一杯失敗し、一杯傷ついてわかったことがある。私はそう思っています。
そういう経験をしなければ、逆にHulaには携わらなかったと思う。
Q. 成功か失敗は、自分がどこを切り取って、またどう観るかですよね。
そうだと思います。
個人個人のDefinition(定義)だと思います。
Q. そん中で先程のおっしゃった、「A gut feeling」と感じたことが、Hulaだったのですね?
シンガポールに来たのは、一番の気づきでしたね。私のHulaの師匠はハワイにいるので、それまでは年に4〜5回、ハワイに通う生活だったんです。ハワイとHulaが、私達の生活の一部だったんですね。15年近く毎日の様に、HulaとHawaiiの生活でしたから。
Q. シンガポールからは遠いですものね。
Hulaとは、「踊る」という意味で、ハワイの伝統と歴史と、文化の一部で、Hulaという踊りがあるわけでないんです。ハワイに育って、これまでずっと自分の中の一部だったものが、ここに来て、それがスコーンと無くなってしまったんですね。
Hulaがどれだけ自分の生活、人生を占めていたのかを感じました。
それで検索したらシンガポールでもお教室があったのですが、なんとなく違うなと感じて、それからどうしようと思って、この現状をハワイの師匠達にお手紙を書いたんです。そしたら、「あなたが教えなさいって」と言われて。
それはまだまだ先、ウニキ(資格を受ける儀式)も受けないとならないと思っていたんですけど、「あなたの愛の大きさは知っているから」と言ってくれて、特別に教える資格を頂いたんですね。なので初めの気づきは、ここに来たこと。これもある意味の波に乗ったということですね。
Q. なるほど。ここでやるって導かれていたようですね。
本物を伝えて行きたい。
Hulaって「愛」なんですね。
このことがきっかけで自分の中からグワーッと(Hulaへの思い)出て来たんですよね。なんでこんなにHulaが好きなのかなって?ハワイ育ちだからHulaが好きなのではなくてHula の持つ、「全てを、愛で包む」、人間の基本だと私は思うのです。
お金も、人種も関係なく、Hulaの考えは、ひとつのものがあればシェアという「愛」なんですね。これを広めていくことなんだ。この波が来たんだなーと思ったんです。
6名のKumu(Hulaの師匠)が一人でも違うと言えば、結果は違ったと思いますが全員が「幾らでもサポートするから」と言って下さって。
これまで金融界にいた時にも、何がやりたいんだろうと思いながら、なぜ空手やHulaが必要で、これまで続けて来たのかにも気づきました。
金融での仕事は、自分の得意なものを活かせたQuick Reactionが好きだったし、勘が働くとか、暗記力も良かったし、Bicultural(複数の文化に適応する)な部分も活かせる。色々な意味で自分のスキルを活かせると思ったんですけど、腑に落ちたものという意味では 「Hula」だったんですね。
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