
魔法の質問認定講師の仲間でもある乘行美樹さん。いつお会いしても元気一杯で、会ってお話を聞く度に、自分の思いをどんどん形にしているなと感じています。これまで好きな様に生きていたのは、周りにとても恵まれていたから。でも色々あったんですよと笑顔で答える。ピンチな時にどう自分を保つか、そして、将来のことを語って頂きました。
将来、自分が自分を見返したときに、どんな風に見たいか?どう自分で見返したいか?それを考えて、今を行動する。
Q シンガポールでは、司会のお仕事でスタートされたのですか?
実は、最初の仕事はシンガポール日本商工会議所のコーディネーターだったんです。
高校まで日本で過ごし、オーストラリアの大学を卒業して、英語圏の大学を卒業したし、シンガポール人と日本人のハーフだし、家族や親戚がいるシンガポールには一度住んでみたいと思っていたので、初めは観光ビザで来たんです。
そのビザも3ヶ月で切れてしまうので就職しようと入ったのが、日本商工会議所で、企業イベントの企画や運営などを5年ほどやって、そこで社会人としての色葉を学ばせて頂きました。
5年経って、このまま居ても未来が見えなくなってきて、後のことを考えず辞めたんです。
実は勤めている時に、会社の許可の元、副業をしていて、こちらのポリテクニック、日本でいう専門学校で夜間、日本語の教師をしていたりプライベートで家庭教師を、学生さんから駐在員の方達へ、英語の発音の指導とか、英会話を教えていました。
教えるのが好きで、楽しくやっていましたね。これがあったので、とりあえず食べては行けるかな、ってとりあえず辞めたんです。
そしたら、商工会議所時代にお世話になった、ある会社の社長様から、会社の式典でバイリンガルの司会が必要で、通訳もお願いしたいとお話を頂きました。商工会議所にいた頃も、そういった仕事は何度かやっておりましたので、お引き受け致しました。
その当時も、司会業をやっていこうという思いは無かったのですが、終わった後にとても喜んで頂けて、そしたらそこでご参加頂いたお客様の方からも「うちでもお願いできないか」と、お話を頂き、そうやってどんどん仕事が入ってくるようになって、今でも宣伝せず口コミだけで来ているんです。(笑)やってみると楽しんで出来るし、お客様にも喜んで来て頂いたので、この仕事が合っているんだなって思っています。
司会や通訳の仕事って、ライブ感が半端ないんですよね。(笑)イベントって生ものなので、ハプニングがないイベントが無い(笑)
元々商工会議所では、イベントのコーディネート側でしたのでイベントの裏側がわかるんですよ。これまでの経験が、司会をする上でも凄く役立っていますね。
Q お勤めの間にも教えるなど、他のことをしようと思った動機は、どんなことからですか?
当時、遠距離恋愛をしていて、暇が嫌だった。
暇な時間があると余計なことを考えてしまうのでとりあえず忙しくしようと思って。習い事もやっていました。フランス語、フルートも習っていました。
家庭教師は大学の頃からやっていましたので、宣伝せずに、知り合いがまたその知り合いへ、一時は、そちらのほうが忙しかったくらいです。教えるということが得意だし、時間の有効活用をしようと思って。
時間があると、お買い物や食事に行ったりして浪費してしまいますが、それよりは誰かのお役に立っていたい、自分への勉強、投資だと思ってやっておりました。
Q 司会も、家庭教師も口コミで広がったというのは、面白いですね。それは美樹さんの人柄もあると思いますが、美樹さんご自身振り返ってみると、どうして口コミで広がったと思いますか?
たぶん、教える部分に関しては、かなりスパルタで、生徒さん何人泣かせたかという感じなのですけど(笑)絶対、生徒さんをあきらめないのが良かったのかな、と思います。
Q 美樹さんが、その方をあきらめない。
そうですね。
できるんだから~!
あなた自分で諦めていても、私はあなたのこと諦めないから「出来ない」って言われても、出来るまでやらせる鬼教師(笑)それが親御さんはたまにビクビクしながらも(笑)良かったのかな、といまは思います。
司会業は、最初は知っている社長さんからのご依頼でしたので、安心感かなと思います。またその方の人望あっての広がったご縁かなと思います。
あっ 私 演技が得意なんですね(笑)ハプニングが起きた時に、動じない自信がありますね。マイクの音が消えたとか、マイクがないとか原稿がないとか、今までも何回もあったんですけど(笑)
イベントのときは、私もその主催している側の人で、むしろ、その会社のイベントの顔として映りますので、オドオドしたりすると、それがその会社のイメージになってしまうので動じない。
内心、ビクビク&ドキドキしているんですけど、絶対に顔に出さないで、そういう時は頭で考えず、体がもう(動じない)そうなっていますね。機内で緊急事態が起こった、キャビンクルーと一緒じゃないかなと思います。
先に態度で、演技しておけば自分のメンタルも後からついてくることに気付いた。これは自分のためでもありますね。
Q 態度を見せることで、自分のメンタルもついてくるのですね。
そうですね。
絶対になんとかなると思っているので、その場をまるく納めるためには私が動じてはいけない。
Q)そう思うまでになる美樹さんのエピソードってあるのかしら?
一杯あります。結構、修羅場みたいなことが昔あっても、いま、笑って話せるようになっているじゃないですか。
たぶん、みなさんもそうだと思んですけど、色々な失敗談とか、アクシデントがあっても、いま、そのことを笑って話せている自分がいるということは、今は酷いと思う状態でも、明日、明後日になれば、笑っている自分がいるだろうという前提でいると、これもなんとかなる、死にはしないだろうと思う。(笑)
アクシデントには事欠かないですけど、例えば、家の改装をお願いしていた改装業者がお金を持って逃げて、消えたとか(笑)
Q そう言う時に、一旦演じてでも冷静になるのですね。
起こったことに出来事に関して、発散する時間も必要で、それは身内と話ますが、言っても出来事は変わらないので、ここからどうすれば最善なのかを考えますね。「じゃ、どうする?」って。
Q ハプニングが起きたときに、問うことが身に付いたのですね。
プライベートでも、人間関係で裏切りがあったにしても、起こってしまった事実は変わらないので、じゃどうするのかって、私はどうしたいのか?を考えるほうが、生産的、建設的だなって思う。
Q 「しつもん」ですね。
そうですね(笑)
しつもんですね。
将来、自分が自分を見返したときに、どんな風に見たいか?、どう自分で見返したいか?それを考えて、今を行動する。
Q未来の自分になって、今を見て。そして今の行動を選択する。この事に気づいたのは、これまでの経験から繰り返してきて、笑えるよねって気づいたのですね?
関西人なので、「笑い」に転換できるかどうか。
笑い飛ばせたら自分の中で消化できているし、だから痛いネタ、面白いネタとして笑われたらもう本望なんです。
関西人として(笑)「ネタ」ですね。
大人になるまでに色々あって、感情が先走って行動することもあるんですけど、そういう時、見苦しい自分だったなと思う事もあるので、思いっきり馬鹿みたく感情的になる自分も嫌いではないのですけど、う〜ん、バランスですね。
最終的なチョイスは後悔しないように、未来の自分が見たら今の自分はどうだろうというのは自然にやっているかと思います。何時も、死ぬ前の自分を想像しちゃうんですよ。
Q わかります。私もします(笑)
自分がおばあちゃんになって、みんなに看取られる時、いまのこの決断を後悔していないだろうかと思うと、一番いい決断が出来るような気がして全ては気持ちよく、美しく死ぬために生きている。
Q 大事だよね。自分の感情とトコトン向き合ってないと、そうは思えない。
根が頑固なんで、この娘は痛い目に合わないと学ばないと神様が知っていて、試練を与えてくれたのかなと思います。前の結婚で、新婚だったのにあっという間に終わって、今ではそれをネタに出来るのが自分でも不思議に思うくらい、泥沼の凄いことだったんですよね。
あれも、人生勉強になったなと思う。
でもあの時に、どこまでも落ちていくことは簡単、制限無く落ちてしまうだろう。だけど、そこから這い上がるのは大変だから、じゃ、自分にフォーカスしよう!
相手にフォーカスしたら落ちていってしまうので、その時間を無駄にして泣いて暮らしたら何も残らない。
これは自分への投資の時間だと思って。
Q 嫌な出来事の後でということですね?
私はこの事でステージアップしていると、心を入れ替えて、家族にも友達にもちゃんと向き合ったし、仕事にも力を入れて。その時に、ベリーダンスを始めたり色々な新しいことをして、凄く良かったんですよね。
自分の世界では、いまはこの世の終わりだと思っても、大きい視点でみたら全然大したことではない。
私、健康で仕事があって 住む所も着るものもあるし、家族もいるし、しかも、未来がまだある。その事に気づいて、それが良かったですね。
当時は、全てが自分の上に崩れ落ちてきたと思っていたにも関わらず、それでも今こうしてハッピーでいられるってことは、やっぱりよく言われるように、神様は、その人に見合った試練を与えるって。だから乗り越えられないものは絶対何もない。ということは、これしきのハプニングは大丈夫だろうって変な、自信はありますね。
Q 悩んでいると、狭い世界の中で出口がないように思えますよね。
転んでも、タダで起きちゃ駄目だと思う。
それを糧にするにはどうしたら良いかと考える。
人間関係、家庭で問題を抱えている人もいると思いますが、自分が悪くなくても塞ぎこんじゃったりするけど、惨めな自分が残ったら、可哀想すぎる。その時間利用しても、輝く自分作ろうよ!
だから、転んでも幾らでも石拾って立ち上がるほうが得じゃないですか?得を目指してしまうのも、関西人だからかな(笑)
乗越え方って色々とあると思いますけど、毅然とした態度で、乗越えようと思って、涼しい顔で(笑)
Q 最後は自分をどう大切に思えるかですね。それが(生徒さんの)相手を信じるってところまで思えるようになったのかな。
一度信じたらなかなか手放せないですね。
でも、手放すと決めたら絶対戻らないですね。それが良いことばっかりではないですけど。熱い先生ですね(笑)
to be continued
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