
13年来の友人でもある味岡良枝さん。長年積み上げて来たキャリアを変更して、自分の心に従ってみる、その一歩を踏み出した仲間でもあります。思う存分仕事にかけて来たからこそ見えて来た、自分らしい生き方を選択すること。これまでの、そして、これからの思いをお伺いしました。
与える、与えられるって、鏡みたいだなと思います。
Q)シンガポールにいらしたきっかけの前に、良枝さんも他の海外にいらしたのですよね。どこからが今のスタートだと思いますか?
人生の転機は、20年程前にイギリスに行ったことです。それまで海外旅行はありましたが、初めて暮らす為に行った国でした。
ボランティアの活動で行きました。知人が、すでにイギリスでボランティア活動をしていて、たまたま一時帰国で戻った時に、その話を聴きケアワークで生活しているという事を知りました。ケアワークで三度のお食事と住まいと、イギリスから少しのお手当が頂ける。“あっ私にも行けるな”って、その時に思いました。
海外に行くというのは、留学とかお金をかけないと思い込んでいましたけど、人を助けることで、チャンスを与えて頂けると知りました。実際は、行くまでには色々な試練があって、手続きとかレポートとか、全て自分でしなければならなかったのですが、本当にやりたいことっていうのは、そういう試練も超えられる。
それでもやりたいって思いが強かったですね。小学校の卒業作文に、“世界中を私は行きたい”って書いていて、夢だったのですね、世界を見てみたという思いでした。
両親は、ケアワークという仕事を、体力が続かないのではと心配していましたけど飛行機チケットと、スーツケース一つで行きました。
Q)私達の世代は海外に行ってみたい人が多かったと思いますが、それでもケアワーク、ボランティア活動として行くのは珍しかったですね。それでもという思いはどんなところだったのですか?
人のためにやれる事をしたいと思ったんですね。
初日に担当された方は、その施設でリーダーをする下半身に障害を持つ聡明な女性でした。”足を曲げて下さい”ってことを言うのも、どう言ったらいいのか、わからないんですね。とても忍耐強く、指導してくださいましたね。
今思うと、大変だったというより、学ばされたという思いですね。その時に初めて、障害を持っているということを考えて、私だけの見方ですけど、身体を使って表現は出来なくとも、内側は、みな同じなんだってこと。
本当に彼らに助けられましたね。今思い出しても涙が出ます。人に与えることが喜びだったのですが逆に私が、沢山頂いたんだなと思います。
Q)その時の学びが、今のどんなところと繋がっていると思いますか?
オーラソーマ®(113本の自然の色とハーブとクリスタルと宝石からなるカラーボトルを通して、内なる心と対話する、英国発祥のホリスティックヒーリング)のコンサルテーションをしていて自分もクライアントさんと気づきを共鳴していたりするので、私も癒され学ぶ事があると思います。
与える、与えられるって、鏡みたいだなと思います。
そして、イギリスに居る間に沢山旅行したのですね。これも子どもの頃からの夢でしたので。イギリス国内は勿論、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、スイス、オランダ、トルコ、エジプト、イスラエル、他。聖地巡りなど、色々ですね。
それらが、後のオーラソーマの学びと繋がっていたことが多いんです。
Q)不思議ですね。色々ところに行って、一番記憶に残っている事はどんなことですか?
旅は、お友達たちとも行きましたが、一人でも旅行して、世界を見たことですね。
ユースホステルなどに泊まったりして。
Q)結構チャレンジですね!
そうですね。あの頃だったから出来たのもありますね。でも、そこで知り合う人もいて、色々な人に助けられたり、楽しかったですね。
自分でプランをして世界をみれた事は視野も広がって。実際に体感したことは、自分の糧になっていますね。
Q)当時は、あまりインターネットとか携帯電話って、普及してなかったですものね。旅プランも上手く立てられない。(笑)
そんな時代ですよね。
だからこそ、面白かったですね。
Q)そして、日本に戻ってみてどんな事を感じましたか?
最初の1年は大変でしたね。
やはりあのままイギリスに居たかったのですね。だけど、ボランティアビザや学生ビザでの延長も出来ず、泣く泣く戻った所もあったんですね。でも、やはり、帰る時っていうのがあるのかなと思いました。
もし戻る運命があるんだとしたら、そんな機会はあるだと思ったので、しがみつくのではなく、一旦帰ろうと思って。
そして、段々日本でもボランティア活動を始めたりして、日本にいながら世界に目を向けている人達との交流を持つようになって、日本に居る事も段々と楽しくなりましたね。
Q)日本では会社勤めをされていたのですか?
はい、外資系の会社に入りました。
そこでしばらくいたのですが、たまたまシンガポールに関するプロジェクトを担当して。
シンガポール
名前しか知らなかったので、シンガポールに関して調べていたら、たまたま、プロクター&ギャンブル(以下P&G)シンガポールの社員の募集を知りました。そしたら、日本で試験も面接も受けられると知って、ちょっと挑戦してみようと軽い気持ちで受けてみました。
かなりの応募人数で、面接も3次まであったのですが、受かってしまいし、正直どうしようと思いました(笑)でも、お勤め先と、両親に話して、この機会に再度、世界へ出てみようと思いました。
Q)シンガポールの事も知らず、仕事も受けたら受かってしまい(笑)それでいらした感じですか?
なんだかいい風を感じたんですね。
これは多分、私が海外で自立する機会を頂いたとそんな思いでしたね。
to be continued
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