
いつもエネルギッシュな小林恵梨子さん。シンガポールで唯一のライフオーガナイザーとしてご活躍する傍ら、バングラデシュでの活動もされ、東北大震災の時は、海外のメディアへの通訳などのボランティア活動をしたり。そのバイタリティはどこからくるのか、そんなお話を伺いました。
Q)ライフ・オーガナイズというのは、どういうものですか?
オーガナイズド・ライフ
自分の人生を、オーガナイズしましょうという事です。
ライフオーガナイザーというのは、プロの片付け屋という事ではなくって、そもそもどうして片付けたいのか? 何の為に片付けたいのか?など、その先にあるゴールを共有して頂くのですね。
そこに向かって現状とのギャップを埋めていくサポートをします。ゴールがあると進んでいく道もみえてきます。
Q)片付けをしながら心をみるものなのですね?
以前は夫と二人暮らしで何も問題なく、空間も乱れないし、申し込みや支払い等の期限守られていたのですけど、子育てと共にそれが乱れて来て、なんとなく悶々としている時に出会った考え方です。
会いたいという人が居る時に、すぐに出かけられる状態でいたい。
部屋を片付けてからじゃないと出かけられないとか、その人を家に呼べないとか。やりたい事をやりたい時に出来ないと折角の「モーメンタム」を逃してしまう気がして。
そういう意味で、自分は産後マイナスになってしまったので、一度それをゼロに戻してリセットして、それからジャンプし前に行ける様にしたかった。その為に一度、自分の居場所を整えるということをしたかったのですね。
整えていくだけでやるべきことの期限を守られるようになり、その過程で、もっと自分のやりたい事がみえる様になりました。
Q)片付けをしながら、「ライフ・オーガナイズ」なのですね?
そうですね。実際私自身、色々なことがみえて来てこの資格を取得しました。
自分と同様に悶々とした人とか、その場所から動きたいと思っている人が、一歩前に踏み出すお手伝いができればと思っています。こうしたコーチング要素もかなり入っているので、ライフ・オーガナイズなのです。
Q)自分でも出来たと思ったところはどういうことですか?
ものごとに対して、優先順位をつけられるようになりました。
先程言った通り、産後モヤモヤしている時に、クローゼットをオーガナイズするという記事を雑誌でみて知り、その通りにやってみたのですね。そしたら自分でも出来たのです。
面白いのは洋服を整理している間に、過去の自分がみえて来たのですね。
物を選択するときに2択ではなく、4択という方法をとるのですが、それをしていくうちに、過去の自分と出会う。その頃の自分や成長して来た今の自分を改めて知ることによって、なりたい自分もみえてきました。
残した衣服を見る事によって、ちょっと先になりたい自分もみえてくるのです。
Q)この事で一番得た事はどんな事ですか?
人生における「優先付け」ですね。
Q)なるほど、深いのですね〜。
深いのです。
人生の転機になることがありますね。
実際にお会いしたお客様から、「人生が変わった」とフィードバックを頂くこともあります。
きっと色々なアプローチがあると思いますが、自分の実体験で片付けをすることで色々な事がみえて来て、道が開かれてくるのですね。
私たちは、以外と片付けに慣れてない。実はそのやり方を学んでいないから分からない事もあるんです。あと、親子でもそのやり方は異なることもあるので、自分にあったやり方を知るべきです。
この資格はアメリカから来た考えですが、日本も戦後物があふれ、でも収納スペースは限られているし、その上、「もったいない」という精神があるので、どうモノと向き合うかが大事になってくるかと思います。
スッキリしていることが良いことではなく「心地よい」というのがキーワードなのです。
to be continued
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